いつものように夢について考えながら寝床に臥していると
唐突に今の僕は何も為すことができない人間なのだと気づいた
何もできない癖に花の都東京に部屋を借りて
預金残高とにらめっこしながら引越しの準備を進めている
その内何かできるだろうなんて思わないで
ただ今やるべきことだけを考えている
そんな時に夢について考えると
まったく不思議なことに
「叶わなくてもいいや」
なんて思うのだった
叶わなくても僕はその時やるべきことをやっているだろうし
やりたくないことはやっていないだろう
もしかしたら死んでしまうかもしれないが
その時はきっと死にたかったのだろう
こんなことを悟った
それは目が覚めるような経験で
未来が光り輝いて見えた
経験や行動が人を変えるのではなく
ただ認識の転換だけが人を変えるのだ